三原だるまのご紹介です
広島県三原市に受け継がれる郷土玩具「三原だるま」を新しくお取り扱いさせていただくことになりました。
三原だるまは、毎年2月の第2日曜日を含む前3日間行われる神明市(しんめいいち)にむけて、こつこつとひとつずつ手作業で製作されています。神明市で家族の数だけだるまを買い求め、その背にひとりひとりの名を書き入れることで、一家円満や開運を願ったといわれています。縁起の良い想いが一つに詰まった可愛らしいだるまです。
他のだるまに比べやや縦長いフォルムをしていて、ぎゅっとしばった豆絞りの鉢巻は頑張りや感謝を表しています。
また、だるまの中には重しが入っており、転んでも立ち上がる「七転八起」の意味が込められています。さらに、小石や鈴が入っていて音が鳴ります。「鳴る」と「成る」の掛詞で「成せば成る」の意味が込められています。このように大変手の込んだ作りになっています。
現在は、三原だるまの職人として、佐木島で365日だるまと向き合っておられる三原だるま保存育成会代表の鳥生悦郎(とりゅう えつろう)さんを中心に製作されています。人と人が繋がり、想いをくんで現在までつながってきた三原だるま。これからも残っていって欲しい郷土玩具の一つです。三原だるまのかわいらしいホームページもございますので、ぜひこちらもご覧になってみてください。https://mihara-daruma.com/
三原だるま保存育成会では、たこだるまや、凛々しい顔の三原だるまも作られています。たこだるまは、「オクトパス」「置くとパス」で受験のお守りとして人気があるそうです。
こちらは12月9日(金)から開催の「日本のおもちゃ展」にてご紹介いたします。ぜひご来店の際は実際に手にとってみてください。いろんな色があるので、楽しいコーナーになっていると思います。